尾花沢市の弊社作業場にバイオ乾燥機を導入しました。

バイオ乾燥機で乾燥させるメリット

■細胞膜の破壊を防ぐ

有機酸を細胞内に閉じ込め、細胞膜の破壊を防ぎます。有機酸は酸性が極めて強く、外敵の昆虫や微生物に対して強い毒性を持ちます(木の免疫)
重要文化財は有機酸により激しく劣化します。文科省は日本全国の博物館の収蔵庫内壁材には有機酸が出てこないバイオ乾燥材を採用しています。(東大寺、出雲大社などに採用)

■狂いの無い木材になる

低温で乾燥させることで、曲がり、反り、割れなどの狂いの無い木材が完成します。
乾燥が難しい樹種でも、最高で含水率0%までの乾燥が可能となります。(メジャーリーグの野球のバットにも採用)

■劣化に強い木材になる

外部の水の影響を受けにくい木材になります。また、カビの発生や白アリなどの食害に強い木材になります。
(海上自衛隊の船の甲板に採用)

■音(響き)への作用

響きが良く、美しい艶のある木材は、バイオリンなどの楽器制作にも重宝されます。(歌舞伎座、国立劇場舞台などに採用)

■大型建造物の主なバイオ乾燥材のユーザー

東京文化財研究所、文化財建造物保存技術協会、東大寺、浜離宮松の茶屋(特別名勝、特別史跡)、静岡市立美術館、山梨県立図書館、三重県総合博物館、東京国立近代美術館、国立劇場、東大寺(博物館、図書館、ホールなど)、鶴林寺(聖徳太子建立・国宝)、宗禅寺(仙台市、一部国宝)、川崎市青少年科学館、厳島神社(世界遺産)、歌舞伎座、福島県・国見町庁舎、出雲大社、小泉八雲記念館(松江市)、南山大学人類学博物館、馬高・三十稲場遺跡(縄文館)、北斎美術館(東京都墨田区)、他

地元の木材を使った家づくり「地材地建」

私が中学の頃、田植えが終わり一段落した後、親父に「やろ、山さ行って手伝え」と言われ、親父とお袋と3人で山に行き、雪で倒れた杉の木を起こして縄で支える作業の手伝いをした記憶があります。
大汗をかいて食った昼飯の握り飯の塩辛さを思い出します。
あれからあっと言う間に60年近い年月が過ぎました。私は20歳で大工の丁稚奉公を終え、フリーとして仕事を始めました。 昭和50年頃から建て替えブーム起き、私が住む尾花沢市宮沢地区で1年間に40~50棟もの建て替えがあったと言うから驚きです。(今では数年に1棟あるかないか)
建築ラッシュと共に安価な外材が大量に市場に出回り、次第に地元材は忘れ去られていきました。
さらに品確法の施行により木材の人工乾燥が常識となり、小規模製材事業所では対応が困難となってきました。
かつて尾花沢市内に24社あった製材所は、今はわずか3社だけ。工務店も同様に風前の灯です。地場産業においては似たような状況があると思います。
随分と便利な生活になったと思いますが、55年前のあの爽快な汗と共にさわやかな風の中で食った握り飯を思い出すと、なぜか大事なものを忘れて生きて来てしまったような気がしてなりません。
7~8年前あの山を思い出し、次男坊と山に入ってみました。
そこで見た杉の木は約50年の勇壮な姿でした。
親父は、毎年農閑期には山に入り下刈りや枝打ちと手入れをしていたようでした。あれからずっと考えて来ました。なぜもっと山を見て来なかったのか。
この杉を活かしたい。山を活かしたい。そんな思いが日増しに高まってきました。伐採適齢期を迎えた地元の木を活かすことができない悔しさがありました。
そんな中で知り合いの林業家から「いい丸太が出たが要らないか」と話があり、早速、製材所より賃挽きをしてもらいました。
確かにいい材料でした。しかし自然乾燥では使えるようになるまで時間がかかり過ぎます。かといって人工乾燥機は高額でとても手が出ません。そもそも製材所さんならまだしも、工務店が木材の乾燥機を持つというのはあまり聞いた事がありません。
しかし、地元産木材を地元で乾燥し家づくりに使いたい、そんな強い思いがありました。
右往左往しているそんな中で「バイオ乾燥機」と言う木材乾燥機に出逢い「これだ!」と即導入しました。
弊社工場に、雪どけから制作し、5月末に完成。稼働しています。
乾燥第一号は東根市神町カナリエタウン、丸晃建設モデルハウスの屋根の垂木でした。断熱等級7にするため屋根に負荷断熱が必要で、45mm×200mmという特殊な太い寸法で制作し使用しました。
これからは地元の木材を自社工場で乾燥させ、家づくりに使えます。念願が叶い、これから頑張っていきたいと思います。


2024/6/30 有限会社丸晃建設 代表取締役 加藤晃一

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